「釜石の奇跡」

7月3日(日)御前崎市で群馬大学の片田敏孝教授の講演会「津波防災教育3つの教え」があった。
片田先生は7年前から岩手県釜石市で学校津波防災教育に関わり、今回の大震災では「釜石の奇跡」と呼ばれた避難行動ができた。

釜石東中学校の生徒が、鵜住居小学校の児童に避難を呼びかけ、鵜住居保育園の園児を抱え、近くの住民と一緒に避難所に逃げた。ここで津波の襲来を知り、更に高台の避難所に、そして更に高台へ、、、。

中学校は完全に水没、最初の避難所も水没。ハザードマップに示された津波浸水地域を遥かに越えた津波に町全体が水没してしまった。

釜石市全体でも小学生1,927人、中学生999人のうち学校の管理下にあった子どもたちは全員が無事だった。

片田先生の提唱する『避難3原則』とは

「想定にとらわれるな」
・ハザードマップを信じるな
「最善を尽くせ」
・ここまで来れば大丈夫、ではなくそのとき出来る最善の対応行動をとれ
「率先避難者たれ」
・いざというときは最初に避難せよ。それを見て他の人も逃げる。迷っていると遅れる。

これだけ片田先生の教育か浸透したのは教育委員会と学校の先生たちの地道な努力のおかげである、と言っている。

片田先生の最後の言葉

「これから求められる防災」それは「人が死なない防災」
by mts2008 | 2011-07-06 06:51 | 未整理